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埼玉県朝霞市の女子中学生、斎藤杏花あんなさん（１３）が行方不明になってから間もなく４か月が経過する。

　県警には約９０件の目撃情報などが寄せられ、事件、家出、事故などを想定して捜しているが、本人に結び付く有力な情報はない。両親は早く娘が帰ってくることを願い、チラシを配るなどして情報提供を呼びかけている。

　「少しでも多くの方にお力を頂いて全国に情報を発信して頂きたい。どうか私たちに力を貸して下さい」

　戸田市で６月２８日に行われた青年会議所（ＪＣ）埼玉ブロック大会で、杏花さんの父、紀明さん（４５）が訴え、その隣で母の真希子さん（４１）が頭を下げ続けた。

　杏花さんは３月１０日の放課後、制服姿のまま姿を消した。夜には電子オルガンの教室に行く予定があり、真希子さんが車で送る予定だったが、真希子さんが午後５時に帰宅すると杏花さんの姿はなかった。

　近所の人が午後４時頃、自宅前で知らない男に話しかけられているのを見たのが最後だった。杏花さんの携帯電話や財布は置いたままで、私服を持ち出した形跡もなかった。
自宅のポストには、杏花さんが書いたとみられる「家も学校もちょっと休みたいです」というメモが入っていた。

　その夜、紀明さんは朝霞署に捜索願を提出。同１９日には上尾市の消印で切手が貼られていない、杏花さんが書いたとみられる手紙が自宅に届き、「いろんな人に迷惑かけてごめんなさい」などと書かれていた。

　６月に入って支援の輪が広がり、１３日には知人ら約１０人の有志が発起人となって「斎藤杏花さんを捜す会」を発足。２８日には両親が上田知事に嘆願書を渡して直接協力を求め、上田知事も「協力したい」と応じた。

　杏花さんは身長１メートル５５、体重約４０キロ。電子オルガンのほか、クラシックバレエも習っており、買ったばかりのトウシューズを履くのを楽しみにしていたという。
真希子さんは「１人では電車に乗れず、外出する時は必ずメールで知らせてきた。自分からいなくなるのは考えられない」と話している。情報提供は朝霞署（０４８・４６５・０１１０）へ。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20140709-OYT1T50018.html